尿路病原性大腸菌の接触依存性増殖阻害蛋白質(CdiA-CT)は隣接細菌内でシステイン生合成因子CysKによって活性化されます。その結果、隣接細菌内のtRNAを切断し、細菌の増殖を阻害します。今回、CysK:CdiA-CT:tRNAの三者複合体のCryo-EM単粒子構造解析、機能解析から,CysK:C […]
Research News
研究成果 プレス発表(2024年09月)
”Mechanism of activation of contact-dependent growth inhibition tRNase toxin by the amino acid biogenesis factor CysK in the bacterial competition sys […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2024年3月)
ヒトに肺結核を引き起こす結核菌(Mycobacterium tuberclosis)のMenT3蛋白質は自身のtRNAの3′-CCA末端にヌクレオチドを付加することによりtRNAを不活性化し、結核菌自身の増殖を抑制する機能があります。今回、MenT3トキシンの基質特異性とその分子機構を明 […]
研究成果 プレス発表(2024年03月15日)
“Substrate specificity of Mycobacterium tuberculosis tRNA terminal nucleotidyltransferase toxin MenT3” (Nucleic Acids Res.誌へ発表) の […]
研究成果 プレス発表(2023年08月10日)
“Mechanism of U6 snRNA oligouridylation by human TUT1” (Nature Communications誌へ発表) の研究内容についてプレス発表を行いました。 Pre-mRNAスプライシングの鍵となるU6 snRNAの成熟メカニズムの解明 ーU6 s […]
Nature Communications誌に研究成果発表(2023年8月10日)
Pre-mRNAスプライシングにおいて中心的な役割を担うU6 snRNAの3’末端オリゴウリジル化の反応制御機構を、ヒト由来のU6 snRNAとU6 snRNA特異的なウリジル化酵素(TUTase 1: TUT1)の複合体構造解析、機能解析から明らかにしました。”Mechan […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2023年1月)
線虫においてSAM合成酵素pre-mRNAの3′-スプライシング部位の特定のアデノシンをメチル化し、そのpre-mRNAのスプライシングを制御するm6Aメチル基転移酵素(METT10)のRNA認識および反応制御の分子機構を明らかにしました。” Structure of the Caeno […]
Photon Factory Highlights 2021に研究成果掲載
私たちの研究成果 “Molecular Mechanism of Specific Aminoacyl-tRNA Acetylation by Salmonella Typhimurium TacT“が高エネルギ加速器研究機構の放射光実験施設(PF: Photon Facto […]
Nature誌に研究成果発表・プレス発表(共同研究)(2022年4月28日)
東京大学工学系研究科化学生命工学専攻の大平 高之先生、鈴木勉先生との共同研究成果がNature誌に発表されました。”Reversible RNA phosphorylation stabilizes tRNA for cellular thermotolerance” プレ […]
研究成果 プレス発表(2022年04月12日)
“Mechanistic insights into tRNA cleavage by a contact-dependent growth inhibitor protein and translation factors” (Nucleic Acids Res.誌へ発表) の研究内容についてプレ […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2022年03月)
病原性細菌である腸管出血性大腸菌(EC869)の保有する接触依存性成長阻害タンパク質(Contact-dependent growth Inhibition A: CdiA)が標的細菌内の翻訳伸長因子EF-Tu、EF-Tsによって活性化され、特定の4種類のtRNAを切断する分子機構を明らかにしました […]
研究成果 プレス発表・新聞記事 (2021年12月22日)
”Molecular basis of glycyl-tRNAGly acetylation by TacT from Salmonella Typhimurium” (Cell Reports誌へ発表) の研究内容についてプレス発表を行いました。 –> 東京大学 プレス発表, 科 […]
Cell Reportsに研究成果発表(2021年11月)
サルモネラ菌(Salmonella Typhimurium)のパーシスター形成に関与することが報告されている毒素TacTがグリシンを受容したtRNAGly特異的なアセチル化酵素であることを、基質アミノアシルtRNAの解析、生化学解析、TacTとアセチル化アミノアシルtRNAの複合体X線結晶構造解析よ […]
Nature Communicationsに研究成果発表(2020年10月)
腸管出血性大腸菌 O-157 が保有するアミノアシルtRNAをアセチル化してタンパク質合成を阻害する毒素AtaTの基質アミノアシルtRNA解析、AtaTとアセチル化アミノアシルtRNAの複合体構造解析より、AtaTの基質選択分子基盤を明らかにしました。”Mechanism of amin […]
EMBO J に研究成果発表(共同研究)2020年9月
東京医科歯科大学大学院の栗本遼太先生、淺原弘嗣先生との共同研究成果がEMBO Jに掲載されました。”The tRNA pseudouridine synthase TruB1 regulates the maturation of let-7 miRNA” EMBO J, D […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2020年5月)
大腸菌が保有する、特定のアミノアシルtRNAのアミノアシル部位のアミノ基をアセチル化して蛋白質合成を阻害する毒素、ItaT(Isoleucyl-tRNA acetyltransferase toxin)のアミノアシルtRNAに対する基質特異性の分子基盤を明らかにしました。“Substrate spe […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2020年3月)
mRNAのスプライシング反応において中心的な役割を担うU6 snRNA分子中のスプライシング部位認識に関わる特定のアデノシン(A)をN6ーメチルアデノシン(m6A)へと修飾するメチル化酵素METTL16によるU6 snRNAメチル化反応の分子機構を明らかにしました。”Mechanistic insi […]
Nucleic Acids Research誌に研究成果発表(2019年12月)
乳癌の浸潤、転移、予後不良に関わると報告されているヒスチジンtRNA特異的な5′-リン酸基メチル化酵素(tRNAHis-specific capping enzyme)の反応分子機構を明らかにしました。”Crystal structure of human cytoplasmic tRNAHis-s […]
Nature Communications誌に研究成果発表(2019年4月)
細胞の分化・増殖をコントロールするlet-7マイクロRNAの発現を制御する、 Lin28に依存したオリゴウリジル化酵素(TUT4/7)による前駆体let-7のウリジル化の分子基盤を明らかにしました。“Crystal structure of the Lin28-interacting module […]
Structure 誌に研究成果発表 (2018年11月): Featured Article
腸管出血性大腸菌が保有するアミノアシルtRNAを標的とする毒素蛋白質Ata-Tとそのインヒビター蛋白質Ata-Rの複合体の構造を決定し、AtaRによるAtaTの活性抑制の分子基盤を明らかにしました。Structure誌のFeatured Articleに選ばれました。 “Crystal struct […]